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★★ Meade8"シュミカセで三惑星 ★★
2018年06月07日
 
副鏡が不良のMeade8"シュミカセ(以下M8とします)ですが、取り敢えずどんな写りになるのか撮影しました。
分解したので、光軸が狂っているはずで、スターアライメントの基準星にしたArkturusでまずファインダーと鏡筒を合わせ、次に副鏡の光軸合わせをしました。高い位置に上向けになっているM8の光軸合わせをするので、高い踏み台でも届かないので、脚立に登ってASI290MCのSharpCap画像を見ながら合わせました。大きく狂っていたので、光軸合わせネジを回すとフレームアウトしてしまいます。それを画面に戻してさらに追い込むという作業を2時間ほどかけて完ぺきではないものの何とか妥協点に達しました。
M8による痛恨のファーストライトがこれです。C5によるベストショットよりも劣りました。シーイングがあまり良くなかったので、明確な比較はできません。

[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、MeadeM8、KOWA TSE-14W30XW 14mmアイピース、拡大撮影法、ZWO ASI290、FireCapture使用、ROI=640x480、Gain=350、1000frameをAS!3でコンポジット、RegistaxでWavelet、Photoshopで調整

土星もC5の6/2と比べるとやや劣ります。
火星の模様の出方はC5の6/2とほぼ同じようです。

副鏡が不良な割にはまあまあの出来でしょうか。これが大口径の良いところなのでしょう。
木星の場合撮影データを比較してみると、FocalLengthがC5:5900mm、M8:5050mm、Gainが同じ400でみると、FPSがC5:43、M8:106
同じf値ですが、焦点距離が短くなった分明るくなり、1.35倍、FPSでは2.32倍、焦点距離補正すればM8/C5=1.72倍となっています。仕様上の単純計算ではM8はC5の2.56倍の明るさになるはずです。結局、副鏡不良により33%光量低下を起こしたことになります。結果の計算上、2.5倍になるべきが副鏡不良で1.7倍にとどまったということですが、C5よりは良い結果が得られるはずです。
同じシーイングなら若干M8の方が良くなるような気がします。
と、いうことで、とりあえず今季の惑星シーズンはこのままのM8で撮影するつもりです。副鏡の再蒸着は東京町田市にあるCelldrenという会社(http://www.jpcell.co.jp/celldren/)が剥離\1,000、AlSiO2蒸着\5,000、Al高反射\7,500でやってくれるそうです。送料込みでも1万円で何とかなりそうです。
今回のMeade8”導入で、シュミカセのばらし方、光軸合わせのやり方、鏡の再蒸着、ヤフオク入札時の注意点など天体撮影関連の勉強になったと考えれば、「まあ良し」としておきましょう。

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