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★★ マルカリアンチェーン画像処理について ★★
2018年05月07日
 
5月4日に撮影したマルカリアンチェーンですが、もっときれいに仕上がらないか、と考察してみました。
下の写真で、左は撮って出しです。無改造カメラでCLSフィルターを使うと青く写ります。よーく見ると明るい星が白い点で写っていますが、マルカリアンチェーンがどこにあるのか全くわかりません。
真ん中はステライメージ8の自動処理で96フレームを3っつに分けて32フレームをフラットフレームも入れて加算合成し、出来た3っつのftsファイルを加算合成し、自動レベル調整したものです。96フレームも加算合成したのに、コントラストは撮って出しとあまり変わりません。実際、加算平均で合成したものと、加算で合成したものでほとんど差がないのが不思議です。ステライメージ8の自動処理でフラットフレームやダークフレームを入れると自動位置合わせが出来ないという不具合があり、クレームを付けた私だけに暫定的修正版が提供されている現状で、まだステライメージ8は信頼できていません。しかし、96フレームも手動処理するのはとても無理なので疑心暗鬼で使っているのが現状です。撮って出しと処理後を比べてみて、フラットが効いているのかなという疑問もあります。
右側はさらにトーンカーブで目一杯コントラストが出るようにしたらカブリや色むらノイズが目立つようになり、それを周辺減光/カブリ補正、ノイズ低減してtifファイルで保存、次にPhtoShopでもカラーカーブ、ノイズ低減処理をしたものです。これでようやくマルカリアンチェーンの形が見えるようになりました。でも個々の銀河の星の広がりが見えません。光害の空の明るさとの差を判別できないためでしょうね。色カブリやノイズはもう少し処理の工夫をすればとれるかもしれませんが、う~ん そこまでやる価値があるのかどうか、光害地撮影の限界が把握出来ただけで良いのではないでしょうか。きれいなマルカリアンチェーンの写真を撮りたければ、どこかの星空スポットへ出掛ければ良いのでしょうから。


[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、Nikkor300mmf2.8、D5500、OptlongCLSfilter、ISO3200、30秒、96枚、SI8でコンポジット、Photoshopで調整

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