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★★ M33さんかく座渦巻銀河 ★★
2017年12月10日
 
 安定して晴れたので、昨日から始めたM33の撮影をしました。1時間撮影し、子午線超えで赤道儀を反転させて2時間撮影し終わり、馬頭星雲に切り替えようとしてふとみると鏡筒が短い!あれ!っと200-500mmのズームレンズ500mmで撮影していたつもりが、いつの間にか殆ど200mm近くに縮んでいたのです。ズームリングはテープでしっかり固定していたはずが寒さのためか、いつの間にか緩んだようです。どうやらテープは毎回取り替えてしっかり固定しないとダメですね。一番酷いのは下の写真で、1時間半にわたって少しづつ縮んでいき、最終的に230mmで落ち着いたようです。ふたご座流星群の時期ですが、こんなのが見られるとすごいですね (*_*;

230mmで落ち着いたものをそのまま処理するとこうなりました。トリミング無しです。

それをトリミングするとこうなりました。色の調整がまずいですが、CLSフィルターを使うと全体が青っぽくなり、色補正すると赤っぽくなる傾向があります。

[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、スターアライメントの基準星はHamal、NikonD5500、OptlongCLSfilter、Tamron200-500mmの230mm、ISO3200、120秒、57枚をSI8で加算合成、Photoshopで調整 (スターアライメントの基準星として、ここに記した星を使うと自動導入がかなり正確になります)

IC434馬頭星雲 上記M33失敗のあと、レンズのズームを500mmに戻して馬頭星雲を25枚撮影、25枚では足りないので前日の45枚と合わせようとしたら微妙に写野が異なり前日より狭くなっていました。ということはレンズのズームずれは前日から始まっていたということになります。写野が異なるとコンポジットが非常に難しくなってしまいますが、無理矢理サイズを合わせてコンポジットしたのがこれです。大分ノイズが減ってきましたが、まだまだですね。オートガイドの歩留まりの悪さも考慮して、おそらく150枚以上5時間程度かけて撮影する必要がありそうです。1回では無理なので数回に分けて撮影していきたく考えています。それには構図も含めて同じ条件での撮影ができないと駄目ですね。

[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、スターアライメントの基準星はRigel、NikonD5500、OptlongCLSfilter、Tamron200-500mmの500mm、ISO3200、120秒、45枚をSI8で加算合成、Photoshopで調整t

星雲、星団の撮影にはカメラ用超望遠レンズのTamron200-500mmを使っていますが、カメラ用ズームレンズの問題点がもろに出てしまいました。レンズそのものの性能としては、径80mm焦点距離500mmのアポクロマート望遠鏡に相当し、悪くはないのですが、今回のズームずれの問題、ピントリングも動きやすく固定できない、赤道儀にしっかり固定しにくい、などの問題があります。
天体撮影を始めたころは、望遠鏡の焦点距離は長い方が良いように思っていましたが、いろいろ天体撮影を重ねていくうちに、星雲、星団の撮影では、焦点距離は300mm~500mmが最適で、出来るだけF値の小さい明るいレンズが良いことが分かってきました。その結果、今狙っているのは、Borg90FL+レデューサーセット360mmF4.0(税込¥251,532)、またはBorg71FL+レデューサーセット288mmF4.1(税込¥200,880)です。これらはヤフオクなど中古市場には出てこないので新品を買うしかありませんが、色んな出費があってなかなか資金が貯まりません。(+_+)
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