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★★ SkyWatcher EQ5 GOTO赤道儀の総括 ★★
2017年01月02日

 SkyWatcher EQ5 GOTO赤道儀を12月10日に発注、13日に入手し、これまでに12回使用しましたので、これを買って良かったのかどうか、まとめてみました。

 発注の際、挙げた目的に対してどれほど叶えられたのでしょうか。

①自動導入で、双眼鏡でも見えない天体を撮影する。
⇒極軸がピッタリ合っておれば、この機能は有効で、超光害地の我が家からの撮影で、非常に苦労していたアンドロメダ銀河も比較的簡単にカメラモニターに導入することができました。光害の少ない星空スポットではもっと威力を発揮することでしょう。

②北極星の見えない我が家バルコニーでも正確に極軸合わせが出来るようにしたい。
⇒これはちょっと誤算でした。北極星の見えない場所でもポーラーアライメント機能があるので極軸を合わせられるとのことでしたが、実際は離れた場所の星で2スターアライメントまたは3スターアライメントを実施した後でないとポーラーアライメントが使えないということで、我が家バルコニーでは見える空が狭いため、2つ目の基準星が周囲の建物に遮られて見えないので使うことができません。結局はアバウトで極軸を合わせ、ドリフト法などで微調整しますが、完ぺきにはなりません。

③撮影時の構図合わせをスムーズにやりたい。これまでのポータブル赤道儀では対象の天体をカメラモニターに取り込むのが大変でした。これがコントローラーのボタンで微調整ができれば非常に楽になります。
⇒これは、その通り、2軸コントロールなので、コントローラーボタンを押すだけで構図合わせができるようになりました。でも、カメラモニターで少し右へ移動させたい時に、どの方向ボタンを押したら良いのか、いつまでたっても覚えられません。見る方角によっても違ってくるので、どれかボタンを押してみて、動く方向が違っておれば、別のボタンを押すというやり方になってしまいます。

④耐荷重に余裕を持たせて、多少の風やピント合わせのタッチでも大きくブレないようにしたい。また一眼レフカメラのシャッターショックの影響を少なくしたい。
⇒これはこの赤道儀導入の最大の効果と言えます。これまで使ってきたポータブル赤道儀のスカイメモSではピントノブに触れるだけで、大きく動くので、ピントの山を全くつかむことが出来なかったのが、赤道儀ががっしりしているので、ピント合わせは非常に楽になりました。また、そよ風程度なら写真への影響もありません。カメラのシャッターショックはゼロにはならなかったものの減ったことは確かです。

⑤将来、もっと口径の大きい望遠鏡も使えるようにしたい。
⇒今のところ、次の望遠鏡の予定はありませんが、使っていくに従い、「口径の大きな望遠鏡だともっときれいに写るのになー」と思うようになるのは目に見えています。が、大金がかかることなのでなるべくそうならないことを祈っております。

⑥発注時には挙げていなかった項目ですが、オートガイドで2軸コントロールができることへの期待
⇒オートガイドはガイド星からのズレを自動で補正してくれるので、極端な話、理屈ではまったく極軸を合わせていなくても、自動追尾してくれそうに思われましたが、写真撮影となると、オートガイドへの考え方が全く異なりました。実際はオートガイド無しでもそこそこ撮影できる星に対し、オートガイドとは、もっと長時間ブレることなく撮影するための手段であるということでした。このため赤道儀のバックラッシュは大きなマイナス要因になり、このSkyWatcher EQ5 GOTO赤道儀では、大きなバックラッシュとうまく付き合っていくことが重要だということがわかりました。

 以上6項目に対し、叶えられたのは4項目、残り2項目は全く使えなくはないですが、安物を買った報いでこの先も苦労しながら使っていきましょうということになりました。

 その他に、発注時点でこの赤道儀は不具合が続出するとの情報は入手しており、その情報通りの不具合は既に体験していますが、不具合ともうまく付き合っていくつもりでございます。

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