HOME
ブログ一覧
戻る
前のブログへ
次のブログへ
★★ 久米島での星景写真 ★★
2016年11月29日

 旅行会社企画のツアーで沖縄県の久米島へ行って来ました。 離島なので、光害は無いだろうと天体撮影に期待はしてみたのですが、天気があまり良くないようなのと、飛行機なので大きく重い荷物は持って行けそうでなく、赤道儀はやめて、星が見えたら星景写真を撮る準備だけで出掛けました。実際空の暗さ、海の暗さは抜群で、天気さえ良ければ天体写真には良さそうに思えました。
 結果として、1日目は雲が多く、夜中中30分ごとに撮影したものの雲の間で時々星が見えただけ、更に悪いことに、ホテルから海岸に向かって強烈なライトが照らされ、全く駄目でした。 2日目も雲とライトの障害がありましたが、1日目よりはましだったので、ライトの影響の少ない砂浜に出て撮影、半分雲の星景写真になりました。また明け方近くの 3時過ぎにようやく雲が少なくなり、ライトも消灯されたので、ホテルベランダから、かろうじて星景写真が撮れました。でも期待したような写真は無理でした。

 これはイーフビーチから奥武島の方向。オリオン座 が東の空に昇ってきたところです。オリオン座のやや左上にヒアデス星団、プレアデス星団(昴)がきれいに写りました。ホテルの照明は砂浜や海の存在がわかるためには有効だったかもしれません。

上の写真から、雲を目立たないよう修正しました。

[撮影データ]D5500、TOKINA AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4の12mm、ISO3200、30秒、MC PROソフトン(A)

 イーフビーチ西方向です。ホテルのライトでかなり明るいですが、星はたくさん見えます。ライトのおかげで海の美しい色が識別できます。ライトに近い右下の明るい星は沈む直前の金星です。

[撮影データ]D5500、TOKINA AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4の12mm、ISO3200、30秒、MC PROソフトン(A)
 ホテルベランダから0時半頃撮影したオリオン座と冬の大三角(シリウス-プロキオン-ベテルギウス)です。
 雲のないところではたくさんの星がものすごくきれいに見えます。
 星景写真として砂浜や海を入れたつもりが、真っ暗です。雲が無ければ、水平線まで星が見えるのでしょうね。

 久米島の緯度は北緯26度20分なので、我が家の北緯35度50分から見るオリオン座と比べると、10度近くも高い位置に見えるのですね。海と一緒に撮ろうとすると、12mm超広角でも縦方向でないと入りません。

[撮影データ]D5500、TOKINA AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4の12mm、ISO3200、30秒、MC PROソフトン(A)
 ホテルベランダから午前3時半頃撮影した冬の天の川です。方向は南です。右寄りの明るい星は冬の大三角のシリウスとプロキオン、この時間ではもうオリオン座は西の方で上階ベランダに隠れて見えません。
 冬の天の川まで撮影できる場所は関東近辺ではあまりありません。赤道儀なしなので、30秒が上限です。F4と暗いレンズなのでISOを上げるしかなくISO6400としました。そのためノイズがかなり多くなっています。

[撮影データ]D5500、TOKINA AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4の12mm、ISO6400、30秒、MC PROソフトン(A)
 しばらく雲の少ない状態が続きそうだったので、4時頃から30分間60コマの星の軌跡を撮影しました。でも途中で雲が入ってしまいました。飛行機も通過しています。左下の非常に明るい星は木星です。一番下は海です。南の空での星の軌跡撮影は初めてです。左上の星が直線で動いているところが天の赤道になるようです。
[撮影データ]D5500、TOKINA AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4の12mm、ISO6400、30秒、MC PROソフトン(A)、60コマ撮影、横2560ドットに縮小したものをSiriusCompでコンポジット
 上の写真の1コマです。満天の星空で右寄りに冬の天の川。安物レンズで四隅が伸びていたのをソフトで補正しました。
BACK 前のブログへ 次のブログへ