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★★ 光害地でのメシエ天体探し ★★
2016年08月05日

 新月期の夜に晴れたのは本当に久し振りという感じです。
 前回メシエ天体を目指すとして候補を選んではみたものの、1等星以上しか見えない光害地なので、まずは観察可能な範囲を12mmの超広角で撮影してみました。夏の大三角と土星の左側に天の川があるので、この中に数個のメシエ天体があるはずです。アルタイルは七夕の彦星、ベガは織姫ですね。

 上はソフトフィルター使用、下は不使用です。フィルターを使うと明るい星は大きく写りますが暗い星は写りません。星探しならフィルターは使わない方がいいですね。
 超広角だと暗い小さな星は写っていても見えないので、28mm(42mm相当)で撮ってみました。アンドロメダ銀河だとこの程度で特徴的なボヤーとした楕円形が写るのですが、それらしき天体はこの写真では見つかりません。
 そこで、300mm(450mm相当)にズームアップしてみましたが、天の川の中なので写る星は増えましたが、特徴的な星雲、星団といった感じのものは見つかりません。


 位置関係が判らなくなるので、左下にアルタイルを入れてみました。


 これらの写真の中に、少なくとも数個のメシエ天体があるはずです。これらは高ISOで10秒~30秒の露出をかけて撮影し、見やすいようにソフトで調整したものなので、光害地では双眼鏡や望遠鏡を使っても、簡単に見えるものではありません。探すのは至難の業という感じがします。
非光害地へ遠征するか、自動導入赤道儀を使わないと無理かもしれませんね。

見方を変えれば、1等星以上しか見えない超光害地でも、写真でならこれだけたくさんの星を見れるというのも大したことなのです。
土星はまだまだOKなのでシーイングの良い状態を撮れないかなと撮影継続。きょうのシーイングは中の下なので、以前と変わり映えしません。
[撮影データ]スカイメモS、セレストロンC5、2×テレプラス、WebcamC270、静止画1280×960 8枚をトリミング後Registax6でスタック
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