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★★ TSN-664ED拡大撮影で木星 ★★
2016年04月25日

 KOWAスポッティングスコープ TSN-664ED+アイピースTSE-14W 30XWにD5500をユニバ―サルアダプターで取り付けたセットを組みましたが、天気が悪くなかなか月や惑星を撮るチャンスが来ません。今日も全天に薄雲が広がっていました。しかし、月の出前によく見ると木星だけが雲を通して見えたので、取り敢えず撮影しました。
 最初は3500mm相当で撮影してみましたが、D5500のライブビューで殆ど点でしか見えません。そこで10mmほどアイピースから離す余裕があったので、目いっぱいの拡大率で撮影しました。この結果ライブビュー画面では2mm径ほどの円で見えました。

その結果が左の写真です。以前の2400mmクラスよりも大幅に拡大され、計算上では4400mm程度になったと思われます。それだけf値は大きくなりf67程度です。雲を通して暗くなっているので、ISO400、1/2秒の露光でした。
以前は2本の縞模様がやっとでしたが、今回はその上下の縞模様も確認できます。もしかしたら下の縞の左端に大赤斑があるのではないでしょうか。雲があったのですが、シーイングは良かったようです。しかし、限度超えの拡大をしているためか、右上にブルーの色収差が出ました。

口径66mmの野鳥観察用スポッティングスコープでこれだけ撮れれば大したものかなとも思います。カメラがD5500でなく、WEBカメラを使って数百枚をスタックすれば、もっと鮮明になるかもしれません。

このあと、月が昇ってきましたが、雲を通した「おぼろ月」で月面の詳細が撮れるかどうかのテストにはなりませんでした。4400mm相当で撮ると月は画面に入りきらないので上下2枚に分けて合成しました。ただ大きく写ったというだけで、雲を通しているので、コントラストの無いボケたものです。画像サイズが6000×4000というバカでかいもので、Registaxにかからないし、かける必要性もないので1枚ものをPhotoShopで上下合成してコントラスト・明度調整し、リサイズしたものです。

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