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★★ 天体撮影機材 次はどうしよう―その2 ★★
2016年04月22日

 D5500にTamron200-500と2×テレプラスを付けた機材で、一応可能な最高レベルまで到達したと思われ、月全体の撮影ではこれで十分ではないでしょうか。
 次の段階としての、月面の詳細や木星、土星については、口径100mm以上の天体望遠鏡がないことには無理だろうとは思っていますが、手持ち機材の中に野鳥撮影に使っていたデジスコ用のKOWAスポッティングスコープ TSN-664ED+アイピースTSE-14W 30XWがあり、これを何とか活かせないかと考えてみました。口径が66mmと小さいけれども、Tamron200-500と比べてズームレンズではなく単焦点であり、野鳥撮影ではデジカメNIKON CoolPix4300と組み合わせて3420mm相当まで使えていました。これを一眼レフのD5500+Nikkor18-55mmと組み合わせたコリメート法では2475mm相当になります。拡大撮影だと4000mm程度まで撮影可能ではないか、4000mmなら木星や土星も撮れるのではないかということです。
 TSN-664EDと一眼レフを接続するアダプターにはKOWA TSN-PA8(¥18000)がありますが、30×アイピースだと1600mmです。これだとTamron200-500と2×テレプラスの1500mmと大差ないのでやる意味がありません。そこでデジカメユニバーサルアダプターを探しました。そして使えそうで安いものを見つけました。
アマゾンで¥3,714です。早速注文、翌日の今日届きました。耐荷重が300gでD5500の470gレンズ込みではでは665gとかなりオーバーなので、コリメートの場合は針金で補強するようにしました。拡大撮影ならレンズが不要なので補強なしでも大丈夫なようです。拡大撮影用に延長筒は得意の紙細工で20mmと40mmを作成しました。


コリメート法でのセッティング カメラ側が重そう

レンズ55mm側2475mm相当でケラレ無しです。

拡大撮影法でのセッティング 40mm延長筒でもうまく収まっています。 

左の写真のセットで、3/24のブログと同じ遠くのビルのタイル壁の等倍です。3520mm相当まで拡大されています。ここまで拡大すると地上でもかなり揺らいでいます。ISO400、1/50秒、f53
 一応、3500mm相当の超々望遠での撮影体制はできましたが、はたしてこれで月面詳細や木星、土星が撮れるのでしょうか。望遠鏡口径の不足はカメラの高ISOでカバーできるので何とかなるでしょうが、テスト撮影した時のピントの合わせ辛さや揺らぎの激しさから察するに、ピントを楽に合わせるにはかなりがっしりした赤道儀を使う必要があるのと、ピント微調整機能は不可欠と思われ、シーイング(揺らぎ)についてはいくら高価な機材でも解決は難しいだろうと再認識させられました。この先焦って安物の天体望遠鏡を買ったのでは思い通りの撮影はできないだろうということもわかりました。実を言うと、手持ちの機材を使ってここまで苦労しながら撮影テストを続けているのは、この先購入するであろう天体望遠鏡機材をどんなものにすればよいのか探るのも目的なのです。
 次回、月や木星が見えたら、どのような結果が得られるか楽しみです。

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