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★★ 天体撮影機材 次はどうしよう ★★
2016年03月24日

 これまでの私の天体写真撮影は殆ど高倍率コンデジでネオ一眼と呼ばれるFujifilmのFinePixS1を使ってきました。ほかにデジイチであるNikon D90と超望遠レンズTamron 200-500mmも使ってみたものの、結果としてFinePixS1で撮ったものが一番良かったからです。何といっても35mm換算1200mm、超解像ズームでは2400mm相当まで使え、それなりにシャープに写るという強みがあったからです。
 FinePixS1ではその性能のMaxまで使ってきましたが、撮れる対象は広角側での星景写真と望遠側では月やオリオン大星雲、明るい星団まででした。この先、天体写真の対象を広げようとすると露出時間30秒という上限やトリミングで拡大する場合の画質の限界にぶち当たりこのカメラで撮れるのはここまでという明確な線引きが出来てしまいました。
 さて、この次にやりたいことは?というと、現段階では
 1.月面の詳細画像を撮ってみたい。
 2.土星の環や木星の縞模様できれば大赤斑まで撮ってみたい。
 3.暗くて難しい系外銀河も撮ってみたい。
と、なるとどうしても大口径天体望遠鏡が必要ということになります。屈折望遠鏡なら100mm以上反射望遠鏡なら200mm以上。これらで上に挙げたものを撮るには高価で重いものでないと無理です。重くなると、今持っているポータブル赤道儀のスカイメモSには載りません。となるとセットで買わざるをえなくなり、一気に40万円ほどの出費ということになります。これは今は大損の投資信託で儲かったとか宝くじに当たった時の話にして、色々調べていたところ、Borg 90FLのカメラセットにテレプラスを2重~3重に使った合成焦点1400mm~3000mmで素晴らしく鮮明な月や木星の写真を撮っておられる方の実績を知りました。Borg 90FLにはとても及ばないですが、私にはTamron200-500mmがあります。これは口径にすると79mmΦになります。Kenko×2テレプラスを使えば1000mmとなり2重にして使うと2000mm、D90はAPS-Cなので×1.5で3000mmになります。ならば、一眼レフでコンデジより長焦点になるので使えるのではないかということですが、テレプラスの2重使用には否定的な意見も多いので、とりあえず1個だけ購入してみました。

Amazonに夜注文したのですが、翌日午前中に届きました。
取り付けてみると、望遠鏡のような感じになっています。重さを量ってみると4.25kgでスカイメモSの搭載可能重量5kgの範囲に入っています。
早速テストで遠くのビルのタイル壁を撮った結果です。
左が未使用750mm相当、右が×2テレプラス使用1500mm相当 どちらも等倍切り出し

何とか使えそうです。ただし、取り付け部が小さくヤワなのでミラーショックや風などの影響を大きく受けそうでその対策も考えなければなりません。とりあえずミラーショック対策としてD90の「露出ディレイモード」を使うことにしました。「露出ディレイモード」とはレリーズボタンを押した瞬間にミラーアップし、1秒後にシャッターが切れる仕組みです。D90は購入から7.5年になりますが、「露出ディレイモード」があることをここで初めて知りました。

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