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★★ 初めて星空撮影スポットへ行ってきました ★★
2016年02月10日

 これまでのほとんどの記事は光害地の自宅から撮影したものでしたが、ほぼ練習もできたので、星空撮影スポットの内に挙げられる伊豆の戸田峠へ行ってきました。さすがに超光害地の自宅とは比べ物にならないほど星は良く見え、レンズ開放F値でISO1600-4分露光でもヒストグラムのピーク位置は左端のままでした。ちなみに新月期の快晴で翌日が祝日とあって5,6人が撮影していました。
 これはそれで良かったのですが、最後の撤収段階でスカイメモSを微動雲台に取り付けるアリガタと本体の間にガタを発見!どうやら車で運ぶためはずした時に緩んだようでした。結果はこのガタと風の影響で殆ど没になってしまいました。僅かに救えたものをここに挙げる次第です。これはよくあることのようですが、この早期段階で起こした失敗なので、これからの戒めとして、今後2度と同じ失敗をしないよう肝に命じておきたいところです。

 最初にあげるのは星景写真です。これは広角なのでガタの影響は殆ど受けていません。ソフトフィルターの効果もよく出ました。オリオン座と冬の大三角がきれいに写りました。よく見ると、冬の大三角を縦断する冬の天の川が見られます。

スカイメモS、D90、ケンコー12-24mmの12mm、ソフトンA、ISO1600、60″f4、2枚をPhotoshopで加算平均

 これは、失敗作の中でもまだましなものですが、初めて馬頭星雲を狙ったものなので、恥ずかしながら敢えて挙げておきました。 
明るい星はオリオン座三ツ星の最東側のアルニタクでその左には「燃える木」と呼ばれる星雲、そしてアルニタクの下=写真中央辺りに僅かに「馬頭星雲」横向きの馬の頭の影が見えます。
これはもっと露出をかければはっきりきれいにみえるようになりそうです。
今季中に撮れるかどうかわかりませんが、次回はもっとはっきりした馬頭星雲にしたいと思います。

スカイメモS、D90、Tamron200-500の500mm、ISO1600、120″f6.3、1枚のみPhotoshopのカラーカーブで調整。

この写真をPhotoshopを使って思いっきり処理したのが下の写真です。馬の頭に見えないですね。


 次は念願であったプレアデス星団の星間ガスを写すということです。一応なんとか写っていますが、これももっと露出をかけないと駄目なようです。このカットは1枚だけが何とか救えたものです。

スカイメモS、D90、Tamron200-500の500mm、ISO1600、240″、f6.3、1枚のみPhotoshopのカラーカーブで調整。

 もう一つ念願であった対象のアンドロメダ銀河です。さすがにここでは渦巻きっぽいところが画面いっぱいに写せました。これを撮影した時点ではアンドロメダ銀河はかなり低くなっており、風も収まったので、ガタついたスカイメモSは重いカメラ側に偏ったままで安定したのか4分間露光でも辛うじて動かずにいてくれたようです。

スカイメモS、D90、Tamron200-500の500mm、ISO1600、240″、f6.3、3枚をPhotoshopでコンポジット後、カラーカーブで調整。

これの今後の課題としては、さらに露出を伸ばし、変えたものをコンポジットしてきれいなアンドロメダ銀河に仕上げることです。

FinePixS1で固定撮影した4枚をDeepSkyStackerでスタックしたものを挙げておきます。広角24mm相当、ISO1600、30秒、f2.8です。DSSでは角度の補正もしてくれるのでありがたいです。ノイズのように見えるのですが、これはみんな一面の星です。オリオン座の左斜めに冬の天の川が見られます。

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