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★★ 光害地でのオリオン大星雲、プレアデス星団 ★★
2016年02月04日

 今日はGPV気象予報の雲量で雲がある予報でしたが、7時頃でも雲が出なかったので、天体写真の撮影練習を始めました。8時を過ぎたころから飛行機雲が残るようになり、そのまま雲になってしまうという、光害地の中でもシーイングはよくありませんでした。オリオン座は南中していましたが、下の方には雲がかかっています。


 こんな中で撮ったオリオン大星雲です。今回はFinePixS1の超解像ズームを使ったトリミングなしです。条件が悪い中でもなかなか良く撮れたのではないかと思います。上の写真の黄色枠が下の写真になります。同じカメラのズーミングだけで撮れてしまうのもすごいですね。
スカイメモS星モード、FinePixS1超解像ズーム100倍、2400mm相当、ISO1600、F5.6、10秒15秒20秒各16枚撮り、不良画像を削除後DeepSkyStackerでコンポジット、Photoshopで調整 

 続いてヒアデス星団です。FinePixS1は電動ズームのため、途中で結果確認していると勝手に広角側に戻ってしまい、同じ焦点距離で再開するのが困難なので、これまでは50倍ズーム固定で撮影してきました。しかしヒアデス星団では200mm程度が最適なため、途中の確認無しで16枚連続撮影しました。
スカイメモS星モード、FinePixS1、233mm相当、ISO1600、F4.9、15秒、DeepSkyStackerでコンポジット、Photoshopで調整

 プレアデス星団ですが、これは。896mm相当を使い、ISOは1600として10秒、15秒、20秒、25秒、30秒と露出を変えてどの露出が最適かを確認するつもりでした。しかし、結果はバックの空の明るさが異なるだけで大した差にはなりませんでした。光害地ではこれが限界なのかも知れません。ここではフラット処理も行ったので、従来のような中央部だけ明るくなるようなこともありません。(フラットマスターは近くの明るい星が無い場所を同一条件で撮影し、Photoshopのダスト&スクラッチ除去を使って星を削除しました)

スカイメモS星モード、FinePixS1、896mm相当、ISO1600、F5.6、10秒、15秒、20秒、25秒、30秒各16枚、不良画像を削除後DeepSkyStackerでコンポジット、Photoshopで調整

 各露出時間ごとにDSSでコンポジットし、結果をPhotoshopで手動コンポジットした結果が下の写真です。こちらでは斜めのノイズのような模様は出ていません。よくよく見ると星間ガスが見えるような気がします。

 今回の撮影はすべてISO1600で行いました。FinePixS1はISO800まではあまりノイズは出ませんが、ISO1600になると高感度ノイズが目立つようになります。これをカバーするのが加算平均コンポジットです。枚数が多くなればなるほどランダムノイズは平均化されて少なくなります。DeepSkyStackerは位置合わせや加算平均、ダークノイズ(長秒ノイズ)除去、フラット処理(周辺減光処理)等を自動で行ってくれるフリーソフトで重宝して使っています。

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