至仏山登頂  2013年 10月13日
★つい先日の9月29日に尾瀬ヶ原の草紅葉を見に行ったのですが、穏やかそうに見えた至仏山に登って上から尾瀬ヶ原の草紅葉を見てみたいと思った次第で、紅葉が終わらない内で天気の良さそうな日を選んで登頂を試みました。実際登ってみると、頂上付近は雲の中で景色が全く見えないばかりか、猛烈な冷たく痛いほどの強風と前日の雪で濡れて滑りやすい蛇紋岩に悩まされ、通常2.5時間のところを4時間もかけて登った始末。久々の天気に恵まれない登山になりました。当ページの背景色は蛇紋岩の色です。

鳩待峠の至仏山登山口

鳩待峠に近い登山道はなだらかな落ち葉の道です。

登山前半はナナカマドの真っ赤な実や周囲の山々の風景が楽しめました。

一面の紅葉の向こうに八ヶ岳が見えます。紅葉は色づきがちょっと物足りない状態です。

ナナカマドの実はたくさんついています。後ろはダケカンバの黄葉です。

途中尾瀬ヶ原のような湿原があります。この辺りからガスがかかり始めました。

木道は東電により整備されています。

中にはこんなに真っ赤な紅葉もあります。

尾根づたいに歩くので、森林限界を過ぎると、尾瀬ヶ原や燧ヶ岳が見えるようになります。

燧ヶ岳の頂上付近はうっすらと雪化粧をしていました。昨夜は雪だったのでしょう。

小至仏山に近づく頃青空が見えてきました。これから天気は良くなるものだと期待させられました。

小至仏山に近づくと登山道は滑りやすい蛇紋岩になります。
丁度晴れた頃に小至仏山頂上に到着。周りの風景もよく見えました。

小至仏山から見る草紅葉の尾瀬ヶ原です。

頂上に雲がかかっていた谷川岳も雲がきれてきれいに見えました。

途中通ってきた湿原です。こんなにたくさんの池塘があったのですね。

尾瀬ヶ原と燧ヶ岳です。燧ヶ岳も頂上まで見えました。

これから向かう至仏山頂上です。昼近くになると、至仏山側からもどんどん登山者がやってきます。お互い譲り合うため、なかなか思うように進めません。この辺りから、雲がかかりはじめ、風も冷たく強くなってきました。

小至仏山から至仏山の間はこのような蛇紋岩の岩ばかりです。濡れて滑りやすいので神経を使いながら歩きます。

頂上に近づくと雪や霧氷もあり、かなり寒くなってきました。

4時間もかかってようやく至仏山頂に到着。しかし何も見えない。おにぎりを食べながら晴れるのを待ちましたが、可能性は薄い。

見えるのは次から次へと登ってくる大勢の登山者ばかりです。

仕方なく、ガスの中、大小の蛇紋岩の中を下山。

雲の下まで降りると景色も見えてきました。でも登りよりも雲が多い。

鳩待峠が近くなると青空も見えました。

青空の中のシラカバの黄葉
靴もズボンも泥んこ
いかに大変だったかおわかりいただけるでしょうか。
十数年前に向かいの燧ヶ岳に登ったことがありますが、燧ヶ岳よりもきつかったように思えます。
小至仏山頂上で晴れてくれたのがせめてもの慰みでした。

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