木曽の森で森林浴  2005年06月04,05日
★木曽御嶽山の南山麓は昔から木曽檜で有名です。歴史的木造建造物はここの檜を使ったものが多いそうです。大正時代初めまでは、木材は川を使って『中乗りさん』の操る筏で運んだそうですが、大正5年から森林鉄道が敷かれ、木曽を縦横に走り、木材の運搬や住人の足として活躍してきました。しかし昭和50年には車にその役割を譲り、完全に廃止となりました。今回はその瀬戸川線とうぐい川線の廃線跡を24kmほど歩いてきました。

廃線後30年以上経ち、使わなくなった橋や道は腐ったり崩れたりでどんどん自然に溶け込んでいくようです。入山には事前の許可が必要なこともあり、好シーズンの土日なのに誰とも出会いません。

ハナイカダ(ミズキ科) 葉に花を咲かせ実を付ける変わった植物です。

エンレイソウ(ユリ科) 目立たないですが、この花がいたるところに咲いていました。

道路トンネルになっていますが、途中で橋が無くなっているため、車は入れません。道路もご覧のようにあちこちに落石があります。

一部に線路の残った橋がありました。

左の線路の脇にベニバナイチヤクソウが群生していました。

森林地帯なのに木が生えていないので坊主岩と呼ばれる大きな岩山がありました。

渓流の流れ

近くから流れを止めてみました。

森林からしみ出した水で、鉱物質を含まないため無色透明でほんとうにきれいです。

チチブドウダン 標高1000mほどのため、山の花も色々咲いていました。地味な花が多かったです。

コケイラン

イワカガミ

フタバアオイ 茶色い花が葉に隠れて咲いています。

カエデの翼果

台風で道路が一部無くなっていた

時々立ち止まって説明を受ける

所々枕木が積んである

車輪で目を引いて火の用心

森の中を歩く

石を積んだだけの石垣が残っている

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