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★★ NASを容量アップした ★★
2017年11月26日

 我が家のストレッジとしてNAS(Network Attached Storage)を使っている。NASとはネットワーク接続ハードディスクである。NASとしてLinkstationをRAID1(ミラーリング)で容量2TBとして使っている。導入してから4年半以上になるが、導入当初は2TBが満杯になることはないだろうと思っていたのであるが、ここにきて残り容量が200GB台になり、少し不安な状態になってきた。

 個人のシステム環境なのに、なぜ、そんなに大容量が必要なのか、というと、筆者が運営する当サイト「山写真紀行」のためである。まず、写真データのサイズであるが、「山写真紀行」を始めた21世紀に入ったばかりの2001年頃は写真1枚400KBほどだった。デジカメのメモリーカードは32MBだったのだ。それが、今では写真1枚7000KBと17.5倍にもなっている。写真の撮影方法も変わった。野鳥撮影では秒間3~5枚の連写が常識になり1カットの撮影で50枚~100枚は撮ってしまう。これにとどめを刺したのが、天体撮影である。天体撮影では微かな元情報からあぶり出すように画像を作成するのでRAWで保存しなければならない。使用しているD5500のRAWデータは1枚あたり32MBにもなる。これを総露出時間が1~2時間撮影してコンポジットするのであるから、1枚60秒なら120枚、30秒なら240枚になり8GBになる。さらに、木星や土星の惑星撮影となると、AVI動画で撮影し、状況により100~5000フレーム分を撮影するのだ。こうなると、一晩の撮影で20~100GBにもなるのだ。こんなに大量のデータから1枚の天体写真に仕上げるのである。1枚仕上がったら大量の元データは削除で捨てれば良さそうなものであるが、天体写真の出来上がりは処理技術次第で良くもなり悪くもなる。場合によっては撮影日の異なるデータや1年前のデータを使うこともありうるので簡単に捨てられないのである。

 そこで、天体撮影に使うパソコンSurfacePro3には128GBのMicroSDXCカード(Amazonで税込み¥5,398)を増設し、NASの容量も2TB増設することにした。

 LinkStationのHDDは増設できないので、LinkStationをもう1台買い足すのが最良策であろうが、これは高価だ。LinkStationにはUSBジャックが付いていて、これにUSBHDDを増設できるようになっているのだ。USBHDDなら2TBで¥5,000前後で買える。早速価格コムで探した。結局購入したのが「BUFFALO USB3.0 外付けハードディスク PC/家電対応 2TB HD-LC2.0U3/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)]」( Amazonで税込¥8,096)である。

 早速接続してみた。ちゃんと認識してくれた。いくつかファイルが入っており、ダブルクリックで開けた。それでは、LinkStationからファイルをコピーしようとしたら、「この操作を実行するアクセス許可が必要です」と出て何もできない。アクセス許可関係の設定をいろいろいじってみたが何も変化がない。いろいろ調べた結果、フォーマット形式が原因であることが判った。購入したHDDはNTFS形式でフォーマットされており、接続したLinkStationはNTFSに対応していなかったのだ。FAT32形式ならOKとのことなので、Buffaloサイトの説明に従ってフォーマットしたら、無事書き込みも出来た。

 使っているパソコン3台に「ネットワークドライブの割り当て」をして環境設定完了。写真データで既に光ディスクにバックアップ済のデータをUSBディスク側にコピーした。609GBで、なんと数時間も要した。コピーが終了した後、LinkStation側を削除したのだが、この削除にも数時間要した。でもこれで当分の間残容量を気にすることなく写真データを保存出来るようになった。費用と労力はかかったがまずは「めでたし、めでたし」である。

 写真は我が家のネットワークセンターである。インターネット、有線LAN、無線LAN、テレビ、電話、ストレッジのすべてをここに配している。

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