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★★ SurfacePro落下事故の顛末 ★★
2017年11月20日

 SurfaceProの落下事故については、前回の当コラムに、有償で¥86,563の対価を払ったけれども2グレードアップしたSurfacePro3と交換されて、返って良かったかも知れないように書いた。

 ところが、2,3日かけたシステムやソフトの再セットアップを終わり、機嫌よく使っていたのであるが、天体撮影で使用した翌朝に電源ボタンを押したところ、何の反応もない。以前使っていたSurfaceProでも電源が入らないという現象を何度か経験しており、そんなときは電源ボタンを長押しすることで解決していたので、今回も同様に電源ボタンを長押ししてみた。ところが今回は違った。何度やっても、いくら長く押しても反応がない。前夜の終了時はごく普通にシャットダウンをしており、故障するような兆候は全く無かったし、ショックを与えてもいない。交換到着から1週間しか経っていないし、丁寧に扱っているので、ハードウエアの故障は絶対あり得ないのだ。

 こんな時はやっぱりググるしかない。調べてみるとSurfaceで電源が入らない現象はかなり多いようである。Microsoftのサポートでも①電源ボタンを30秒以上長押しする。②電源ボタンとボリュームアップボタンを15秒以上同時長押しする。③Windowsロゴキー + Ctrl+ Shift + B キーを同時に押す。などの対処方法があったのでこれらをすべて、何度もやってみたが駄目で、たどり着く先が「交換修理」ということであった。マイクロソフトコミュニティーその他には、電源ボタンを押した後8秒で電源LEDが一瞬消灯し、キーボードのバックライトが一瞬点灯するだけの全く同じ現象を訴える投稿が何件か見つかった。しかし、そのどれにも解決策は出ていなかった。現象から推測すると、BIOS関係の問題のようである。BIOSそのもののバグか、何かの条件でBIOSデータが書き換わったことによるようである。

 パソコンを自分用にセットアップするのはかなり大変な作業であるし、交換修理だと同じ欠陥を持った物と交換ということになるので、交換でなく修理する方法はないものかと、コミュニティーに投稿してみたが、交換修理しかなさそうな回答しか得られなかった。そこで交換の場合でも改善されたBIOSに入れ替えた物と交換して欲しい旨の手紙を付けて、ゆうパックの着払いで送った。梱包段ボールは前回交換修理で受け取ったものがまだ段ボールゴミの日前だったので、それをそのまま使えた。

 サポートセンターから電話があって、そのやりとりから、
Q1 電源の入らない故障品に電源を入れる手段を持っているのではないか?に対し、
A1 持っていないとのこと。
Q2 故障の原因を把握しているのか?に対し、
A2 原因把握していないらしい。対策も取れていないので、新BIOSへの入れ替えもしていないとのこと。
Q3 それでは再発する可能性があるのではないか?、に対し、
A3 可能性はあるとのこと。
Q4 再発したらまた交換になるのか?に対し、
Q4 そうだとのこと。
Q5 どれくらいの期間無償交換になるのか?に対し
A5 90日間まで無償とのこと。ということは90日を過ぎると、また8万いくらかを払って交換修理に出すことになる。

 結局、マイクロソフトはSurfacePro3(SurfacePro4)という欠陥パソコンを売りつけてきたということになるのだ。車ならリコールになりそうなのであるが、パソコンではリコールはないのか。現在はSurfacePro5としてSurfacePro3,4とほぼ同じスペックで販売されている。

 「電源が入らない」という現象は、ある情報によると、シャットダウンとタイプカバーを閉じるタイミングが影響しているとも言われている。再現実験?そんなことしたら、また交換修理に出すことになるので絶対やりたくない。ある特定の条件で発症するという何か時限爆弾をかかえたような不安な気持ちで、シャットダウンしたら十分時間を置いてからタイプカバーを閉じるように、使い方に注意しながら使っていくことになるようである。

 2回目の交換修理で戻ってきたSurface3のセットアップでは、OSはWindows10になっていたので、Updateするだけで済んだ。Office2013Home&Businessはというと、今度は元のプロダクトキーは「認証回数の上限に達した」とのことで、受け付けてくれなかった。そこに電話認証というのがあったので、営業時間内に電話をかけた。担当者が出るまで色んな質問に電話の数字キーで答えさせられ、最後に「6桁のインストールID」を電話ボタンで押せとのこと。何のことかわからないのでそのままにしていると何回目かにようやく人間の担当者が出た。外国人らしき女性で発音がちょっとあやふやだったが、また「インストールID」を教えろとのこと。何のことかわからない。いろいろ聞いていくと認証されていないWordやExcelを立ち上げて使用しようとすると現れる6×9桁の数字とのこと。その下にA B C D E F G Hと空の入力フォームがある。すなわち「インストールID」を伝えると、確認IDを教えられ、それぞれ6桁の数字を48桁ほど入力するのだ。
 
 これだけ多くの桁数を間違いなく電話でやり取りするのは至難の業であるが、確認しながら何とかできた。確認IDの入力が終わるとやっといつものWord画面が現れた。大変!!!こんなこと2度とやりたくない。マイクロソフトさんあなたの欠陥商品のせいですよ。何でお客様であるユーザーにこんな大変なことをやらせるのですか?こんなことは交換修理するSurface3に対処済みで返すべきではないのか!本当に腹が立った。
 以上の認証のやり方はマイクロソフトではなく、富士通Q&Aに丁寧な説明があった。

 そのあと、またまた必要なソフトやドライバーを十数件インストールしてようやく普通に使えるようになった次第である。またマイクロソフトが嫌いになってしまった。

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