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★★ パソコンSurface Pro落下事故 ★★
2017年11月12日

 先日、天体写真撮影中に使っていたパソコンSurfaceProの電源ケーブルを足で引っかけてSurfacePro本体を1m程の台から落としてしまった。下に赤道儀駆動用のバッテリーを置いていたため、これに画面の端が当たって画面一面にひび割れが出来てしまった(写真)。こんな事故を起こさないよう、SurfaceProの電源ケーブルは本体とマグネットで接続しており、引っかけたような場合、マグネット部が外れるように設計されているのに、引っかけた方向がマグネット接着と直角方向であったため本体が動いてしまったのだ。液晶画面は全く無傷で、パソコンとしては問題なく動くが、画面のタッチ機能は完全に働かなくなった。ガシャッと音がしてパソコンが落下したことに気付いた時「あーやっちゃった」と心の中で叫んだが、もう遅い。パソコンとして一応動いているので、修理すればいいか、とそのまま撮影を続けた。

 SurfaceProの修理について、ネットで調べたところ、Microsoftのサイトで色々記載があった。これによると画面のひび割れは修理不可で交換になるとのこと。どれくらい費用がかかるのかは出てこない。どうやら修理申込をしないとそれ以上のことは分からないらしい。それで、修理申込フォームに入力していった。MicrosoftにはSurfacePro購入時にユーザーアカウント登録をし、クレジットカードも登録していたので、細かいことは入力しなくても修理申込は出来た。それによると費用は¥86,563かかるとのこと。新規に買うと最新型になり、同程度の仕様だと15万円程度はかかりそう。と、なれば¥86,563で交換修理してもらった方が安そうである。それで、修理申込を最後まで手続きを進めた。しばらくしてMicrosoftのサポートセンターから受付た旨のメールが届き、これには、壊れたSurfaceProを着払いゆうパックで送るよう、梱包の仕方、宛先などが記されていた。壊れたからには早く処理したいので、翌日は祝日だったが午前中に郵便局の本局へ持ち込んで着払いで送った。
 間に土日を挟んでいたので、月曜日に到着した旨のメールが入った。そしてその2日後に交換品が届いた。思ったよりも早い。壊れたのと同じSurfaceProが届くのだと思っていたら、2世代後のSurfacePro3がキーボード、スタイラスペン付きで届いたのだ。SurfaceProはキーボード付きで購入していたので、それがSurfacePro3になれば当然専用のキーボードやスタイラスペンが必要なので付けてくれたのだろう。

 早速セットアップに取りかかった。気がかりなのは、SurfaceProはWindows8、Office2013で購入し、その後Windows8.1、Windows10にアップグレードしていたのであるが、OSやOfficeがどんなバージョンで入っているのか、ということである。セットアップのユーザーアカウント、パソコン名はSurfaceProの時と全く同じにした。セットアップが完了してみると、OSはWindows8.1だった。ところがOfficeが入っていない。SurfaceProシリーズはすべてOfficeが入っているはずなのに入っていないのだ。Windows10への無償アップグレードは既に終了している。Windows10へのアップグレードには2万円程度かかるのだ。また、発送案内のメール内容から、製品組み込みのOfficeのプロダクトキーは使えないようなことが書いてあり、お問い合わせくださいとのこと。お問合せのリンク先を開くと問い合わせのフォームがある。これに入力するのであるが、当方の聞きたい内容とは少しずれがあることを入力させられる。そして「次へ」と進むと、チャットか電話かMicrosoftのコミュニティーに投稿となっている。チャットと電話は営業時間だけのようだ。もう遅かったのでチャットや電話は使えない。「えー、じゃあどうすればいいんだ」

 困った時はいつもの手でググるしかない。調べていくと、Windows10への無償アップグレード終了後も無償でアップグレードできる方法があるらしい。よし、これをやってみようと、書いてある手順通りに進めてみると、出来た!SurfacePro3だと速くダウンロードから30分ほどでWindows10にアップグレードできた。次にOfficeであるが手元にプロダクトキーがあるので、とにかくこれを使って再インストールの形でやってみようとやってみた。すると、元のSurfaceProに付いてきたプロダクトキーでOffice2013がインストール出来てしまった。「使えない」というのはむやみに使われると困るからなのか、あるいは交換SurfacePro3には問題ないような仕組みが組み込まれていたのかもしれない。とにかくこれで、元のSurfaceProと同じように使えるようだ。

 後になって思うと、壊れた元のSurfaceProは購入から既に4年半経っていた。ひと昔前はパソコンの寿命は5年と言われていたので、そろそろ寿命で買い替えの時期であったと考えれば、新しい機種を¥86,563で購入したと考えれば、安い買い物をしたことになる。画面は大きくなったし、メモリーが4GBから8GBになって、MicroSDカードスロットも付いて、キーボードにはバックライトが付いて天体撮影の暗闇での操作が楽になり、何か得したような気になった。壊したのは良かったのか、悪かったのか、ただはっきり言えるのは予期しなかった高額出費があって、次に天体撮影で買いたかった望遠鏡などの機材購入が大幅に遅れそうだということである。

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