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★★ これからは音声認識の時代か ★★
2015年6月12日

 筆者は最近スマホを機種変更し、本格的に使い始めたのであるが、一緒にスマホを使い始めた家内が、音声入力を結構使っている。ネット検索のキーワードや、メールの入力に音声を使っているのだ。スマホでは、テンキーでのフリック入力が一般的であるが、パソコンのキーボードのように速く入力することはできない。そこで、筆者もネット検索キーワードで音声入力を使ってみ
たところ、よく使う単語では簡単に入力が出来るので、しばしば音声入力を使うようになった。

 パソコンの音声認識はかなり以前からあったが、アナウンサーのように明確な発音をしない限り誤認識が多く、ほとんど実用にはならなかった。ところが、スマホではキーボードが無いのと、本来の電話機能で音声をデジタルで扱うため、音声認識が発達したのであろう。予想以上に正しく認識してくれるようになっているのだ。使い方も簡単で、キーワード入力バーには常時マイクアイコンがあり、これをタップすると即音声入力OKで、しゃべると結果を表示してくれるのだ。これも使い込めば、以前に使ったことのある言葉ならほぼ間違いなく認識してくれるのである。

 図は筆者のスマホであるが、赤矢印のマイクアイコンをタップして「山写真紀行」と音声で言えば 、筆者が運営するウエブサイトのスマホ向け画面が出るので、お気に入りに入れておく必要が無いほどである。

 音声認識機能は現在使用しているWindows8.1でも可能とのことで、試してみたところ、一応可能だということがわかった。まだちょっと誤認識が多くネット検索とか簡単な用途でしか使えないが、これもスマホ同様使い込めば良くなるのかもしれない。

 この7月29日から無償アップグレードが始まるWindows10では音声認識アプリ「Cortana」が初めから使えるようになっており、音声でのWindowsコントロールや入力が出来るとのこと。そうなれば、ネット検索やメール送信はすべて音声で可能になるということだ。
Microsoftは現在のWindows7とWindows8.1を無償ですべてWindows10に置き換えさせて、OSの世界をガラッと変えようとしているようである。パソコンと会話ができる時代はそう遠くはないように思える。

 筆者はパソコン教室の講師をやっているのだが、新規入会者には全員キーボード入力練習から入ってもらっている。しかし、インターネットやメールしか必要のない方には、これからはキーボードではなく、音声入力の練習をしていただくことになるのだろうか。そうなるとパソコン教室はファミリーレストランのようにうるさくならないだろうか心配だ。ちなみに雑音の多い場所では音声認識はうまく働かないようである。

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