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★★ 浦和パルコのエレベーターは遅い→下に追記あり ★★
2015年5月22日

 筆者は浦和パルコの9階10階にあるコムナーレを利用することが多く、週に1~2回は行っている。頻繁に行っているからこそ気付くことがある。それはエレベーターが遅いということだ。はじめのうちは待たされても「今日はタイミングがちょっと悪かったな」と思うだけで、あまり気にはしなかった。しかし、何度も行くうちに「何かおかしい。いつ行っても長く待たされる」と思うようになってきた。

 最近の新しいビルのエレベーターはすごく速くなり、中にはボタンを押すと同時にチンと鳴ってドアが開き、待ち時間無し。昇降スピードも速く「えー!もう着いたの!」と驚くほど速いエレベーターもある。旧いビルのエレベーターなら遅いのもうなづけるし、そんなものだと我慢もできる。しかし、浦和パルコは2007年10月開店と、比較的新しいビルである。なのにエレベーターが遅いのだ。

 実際どうかというと、よく利用する青のエレベーターで、駐輪場のあるB2階から乗るのであるが、2台並んでいるエレベーターが、いつ行っても2台がほぼ同じ階を同じ方向に動いているのだ。 いわゆる団子運転である。最悪のケースはB2階を出たばかりで、2台とも上昇中である。2台が追つ追われつで、ほぼ各階止まりで、最上階の10階まで昇り、また追いつ追われつのほぼ各階止まりで降りてくるのだ。昇降速度そのものは10階程度のエレベーターとしては遅いということはなさそうである。この状況は、4台のエレベーターが並んでいる浦和駅側でも同じだ。4台もあるのになかなか来ないのでは来客のイライラ感も大きいのではないかと、ネット検索してみると、やはり遅いというブログ記事や2チャンネル投稿が見つかった。

 なぜだろう?エレベーターはもうかなり前からコンピーター制御になっている。エレベーターメーカーのサイトで調べてみると、エレベーターのコントロールには数多くのメニューが準備されている。1台だけの場合とか、2台の場合、3〜4台の場合、等々、さらには客の増減に応じた時間帯ごとのメニューもきめ細かく準備されているのだ。これらの制御方式と、浦和パルコにおけるエレベーターの動きを比べてみると、2台とか4台のエレベーターがあるのにもかかわらず、1台だけのプログラムが適用されているように思えるのである。2台のエレベーターがあっても、それぞれが、相手の動きに関係なく動けば、当然ながら、団子運転になるだろう。2台用とか4台用のプログラムが適用されておれば、1台が上昇中で、下の階で呼び出しがあり、もう1台に乗客が居なければ、下の階の呼び出しに応じて即下の階へ下降するというような動きも出来るのだ。すなわち各階の待ち時間を最小限にするような運行が出来るはずである。おそらくエレベーター運行に適切なプログラムが適用されれば平均待ち時間は2台の場合、今の半分近くに、4台の場合はもっと少なくなるのではないだろうか。

 では、なぜ現在のような状態で運行されているのか?これは浦和パルコの当事者にしか分からない事だろうが、いろいろ推察してみた。ひとつには百貨店ではできるだけ店内を見てもらうためエスカレーターの利用を優先し、エレベーターはわざと遅くするということが行われるという説もある。もうひとつは図書館やコミュニティーセンターという市の施設もあるので、役所的思考を導入し、複雑なシステムを嫌って、最も単純な個別運行を選んだのかもしれない。8年間も大きな問題にはならずにやってこれたので、ここで変更というのは非常に勇気のいることであろうから、おそらく相当革新的なリーダーが登場しない限り改善されることはないだろう。ここでは筆者の単なる愚痴ということにしておこう。

《追記》2015年6月4日
 上のコラムを書いた21日後の6月2日に行った時、エレベーターを待ちながら動きを見ていると、「あれ!2台が連動した動きをしている。」と気づいた。筆者はB2階で呼び出しボタンを押しており、2台が下降していたのであるが、1階で片方の乗客がいなくなったのであろう。その籠が上昇に変わったのである。これは正に連動している動きである。と、いうことは、元々連動していたのに筆者が間違った解釈をしたのであろうか、ならば失礼をお詫び申し上げます。当コラムがきっかけで改善されたのなら喜ばしいかぎりです。

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