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★★ 久し振りの初めての花 ★★
2015年5月2日

 いつもウォーキングしている公園であるが、今日、久しぶりに初めて見る野草の花を見つけた。

 当サイトで「山野草の花写真図鑑」を運営しているので、どこを歩くにしても、常に「まだ図鑑に載せていない野草の花はないかな」と注意しながら歩いている。以前は毎回のように「初めての花」を見つけては、写真撮影や図鑑への登録に忙しかったものであるが、ここ数年は見尽くして「初めての花」は見つけられなくなっていた。そう言うなら公園を歩いていて、すべての野草の花の名前を言えるのかと問われるとNOである。加齢のせいだけでなく、若いころから名前を覚えるのは不得意であった。よく知っているはずの人の名前が出てこないほどであるから、野草の花の名前や野鳥の名前がすぐに出てくるわけがないのだ。ところが、「見たことがある」というイメージはよく覚えているのだ。だから、「山野草の花写真図鑑」に登録済みかどうかはすぐにわかるのだ。

 今日見つけたのは、カスマグサ(かす間草)である。マメ科ソラマメ属の小さな花なので、うっかり気付かずに通り過ぎそうであった。が、イメージの記憶はしっかりしているので、これは「初めての花」だと確信したのである。即カメラを出して、クローズアップレンズを付けて撮影した次第である。

 帰宅後、すぐにネットで調べてカスマグサであると判明した。カスマグサとは、花の大きさが、同じマメ科ソラマメ属であるカラスノエンドウスズメノエンドウの中間であることから、カラスの’カ’とスズメの’ス’を取ってその間にある草という名前の付け方である。ならば「カスマのエンドウ」とした方が分かりやすいのであるが、命名者の気まぐれなのであろう。何年間も毎日のように歩いているのに、今日初めて見つけたほどであるから、どこにでも咲いている花ではないだろう。カラスノエンドウはどこででも見られるが、スズメノエンドウとカスマグサはどこででも見られるものではない。花が小さいのでなおさらである。

 今日はちょっと得した気分であった。

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