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★★ スマートフォン族への仲間入り ★★
2014年01月13日

 筆者はようやくスマートフォン族への仲間入りをした。いや、スマート’フォン’ではなく、’端末’だ。電話(フォン)機能は以前から持っているいわゆる’ガラケー’である。すなわちスマートフォンと呼ばれる端末とガラケーと呼ばれる携帯電話の2台持ちである。リタイア世代の筆者になぜスマートフォンが必要なのかと問われれば、「本当は必要無いのですが」と答えざるを得ない。携帯電話は外出した際に何か突発事項が発生した場合の連絡手段として不可欠になっているので持たざるを得ない時代になっているのは確かである。しかし、スマホの機能で不可欠なものはあるのかというと、今のところ無い。まだ持ってから間がないが、外出時に使った事は無いのだ。通話機能以外でよくとりあげられる機能は
 ①インターネットの利用(外出先で、パソコンの代替で)
 ②情報の共有(クラウドストレッジ)
 ③メールの利用(パソコンと同じメールが使える)
 ④スケジュールで利用(パソコンと共用一元化できる)
 ⑤SNSの利用(Mixi、Facebook、Twitterなど)
 ⑥ニュースを見る(通勤時など)
 ⑦動画を楽しむ(余暇、移動時など)
 ⑧ゲームを楽しむ(余暇、移動時など)
 ⑨お財布機能(WAON、モバイルSuica、Edy、など)
 ⑩テレビ電話機能(Skype、Line、Viber、など)
 ⑪カメラ機能(デジカメの代替)
 ⑫地図ナビ機能(外出時)

・・・などなど、挙げれば切りがないほどの用途はあるが、外出先で本当に必要とすることがあるのかというと、「無い」のだ。よく「乗換案内」などあると便利かなと思うこともあるが、実際は出かける前にパソコンで調べて出るので問題ない。知らない地へ出かける場合も、パソコンで地図を印刷して持って行くので問題ない。これらの作業を外出先でスマホでやるとなると、明るい屋外で小さな画面を見ながらタッチ操作で文字入力して調べるというのは筆者のような高齢者にはかなり難しいものである。スマートフォンなるものは現役社会人向けに通信事業者やメーカーが考え出して押し付けている商品なのであろう。

 筆者は当コラムで「タブレット・スマホを使ったクラウドの時代が来る」とまで書いているのに「必要ない」とはどうゆうことだと思われるだろう。確かに現役社会人が仕事を効率的に進めるには便利なものであり、実際有効に使われていることであろう。だが、筆者のようなリタイア世代・シニア世代にはガラケーで充分でありスマホまでは必要ないのだ。(ただし、パソコンを持たないシニア世代が使うのは充分有効であると言える。)

必要ないのになぜ?と問われれば、筆者はパソコン教室の講師をやっているからである。パソコン教室の生徒さん達は筆者と同じシニア世代が多い。その生徒さん達は世の流れでスマホを持つようになったが、従来の携帯電話以上には使いこなせない。そこでパソコン教室でもスマホの活用方法を教えてもらえないかとの要望が出ているからである。講師の身で自分が持たないで教えることは出来ない。だから持った次第である。

 しかし、従来の携帯電話をスマートフォンに変えると、月額維持費はおそらく5000円以上はアップする。年金暮らしの筆者には大きな負担だ。有効な使い道が無い物に月に5000円も余分に払えない。色々調べたり人に聞いたりしたのであるが、息子が機種変更した古い機種のスマホを譲ってくれたのだ。とは言ってもそのまま使えるものではなく、SIMもSDメモリーも無いものである。それでも使い方の勉強はできるだろうと譲り受けて、自宅のWi-Fi(無線LAN)に接続してインターネット機能やメール機能の使い方を勉強してきた。その間に安くスマホを使える方法も調べてきたのであるが、月1000円以下で使えるSIMが販売されていることがわかった。「1000円SIM」とか「格安SIM」でネット検索するとたくさんヒットする。その中のひとつで手持ちのスマホで使えるものを選んでネット注文したのである。これは月額980円で1日30MBまで112.5Mbps(LTEの高速通信)30MBを超えると200Kbps(低速通信)というものである。また、メモリーが無いとカメラも使えないし、データ保存も出来ないので、家電量販店でMicroSDメモリー32GBを購入した。

 普通にスマホを買う場合、携帯ショップで買えば即使用可能な状態で渡されるが、SIMを買った場合は、使えるようになるまでの手続きは総て自分でやらなければならないのだ(SIMキャリアの店へ持って行けば有料でやってくれるでしょうが)。まず、ネットでSIMを登録し、与えられた認証IDとパスワードを使ってスマホにAPN(アクセスポイント名)を設定するのである。これらの作業はマニュアル通りにやればさほど難しいものではないが、パソコンのコントロールパネルを使った設定と同様、名称の意味を理解していないとできないものである。筆者の場合、スマホの機種が古く、LTEに対応していなかったのであるが、マニュアルではLTEでの設定について記されており、その通りでは通信できずエラー表示も出ない。ネットの設定方法をよく読み直して3Gの場合を適用して成功したのである。

 SIMが入るとスマホとしての機能が通話以外はほとんど使えるようになり、アプリのダウンロードも可能になった。元々インストールされていたアプリのほかに便利かなと思われるアプリをいくつかインストールしてみた。これまで使ってきたパソコンと比べて何か違うところはというと、
 ①自宅外でも使える。
 ②GPSで現在居る場所がわかる。
 ③起動時間が短かい。
 ④WEBサイトはスマホ用が開き、見易い。
の4点である。①について既述のように現状ではあまり外で使うことはない。②について迷子になったときしか役にたたず、むしろセキュリティー上使わない方が良いと言われている。③は確かに便利だ。メールチェックなどパソコンを起動しなくてもすぐメールが見られる。ニュースを見るのもすぐに見られる。④についてかなり多くのWEBサイトがスマホ(または携帯)向けを開設していることを実感した。パソコン向け画面をスマホで開くと文字が小さ過ぎてその都度拡大しないと見られないのであるが、スマホ向け画面なら開いたままで読めるし、ボタンも指で楽にタップできるサイズになっているのだ。筆者のサイト「山写真紀行」もスマホ向けを作らねばならないな、と実感した次第である。近い将来スマホ向け「山写真紀行」を開設しますので乞うご期待。


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