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★★ 太陽望遠鏡調査 ★★
2020年09月14日
今年の初めに悪性リンパ腫に罹っていることが判り、2月18日から入院治療+自宅療養を8クール繰り返してきたため、夜晴れても天体撮影を控えてきました。何故かと言えば夜中まで撮影すると睡眠時間が不足したり、生活が不規則になって治療に支障が出るためでした。
それなら、昼間の太陽なら睡眠時間に悪影響はないだろうと言うことで、太陽撮影について調べてみました。普通にNDフィルターを使って撮影する方法だと、太陽は白い丸にしか写らず、日食の時にしか使えない。太陽光球面の模様やプロミネンスは毎日形が変わり、面白みがある。ところがそれらを撮るには水素の吸収線であるフラウンホーファーC線(Hα)と呼ばれる特定の波長(656.281nm = ナノメートル)のわずか0.1nmの狭い範囲だけしか透過しない、特殊なフィルターを内蔵する太陽望遠鏡を使う必要がある。
そこで、太陽望遠鏡について調べてみました。現在販売されているのはコロナドとラントの2つのブランドが主流で、いずれもエタロンフィルターを持ち、望遠鏡口径は40mm~150mm、焦点距離は400mm~900mmですが、口径の大きなものは150万円もして全く手の届く範囲外です。太陽は明る過ぎるほどなので大きな口径は解像度が良いというだけになります。最小の40mm径のものでもプロミネンスや光球面模様は見えるので、解像度はシーイングも大きく影響するので時期や時間を選べば比較的解像度の良い写真も撮れそうです。
候補に挙げたのが「Hα太陽望遠鏡 コロナド P.S.T」です。価格は何とか手の届く10万円程度で
P.S.T.とは個人用太陽望遠鏡(Personal Solar Telescope)の意味でコンパクトで必要な最低限の性能はありそうです。レビュー記事をネットで調べたところ、これで何とかプロミネンスなどが写せそうです。


この機種は四角いケースに主要部が組み込まれており、人気商品になっているようです。
難を言えば、フォーカス範囲が狭いので、カメラ直焦点では難しく、カメラによってはコリメート法を使うことになりそうです。
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