ずーっと悪天候が続き、銀河撮影は13日ぶりとなります。今日はマルカリアンチェーンとその周辺のM87やM88などの銀河団を狙いました。Nikkor300mmf2.8を使ったのですが、前回Teleplus2xを付けたのを忘れて、600mmで撮影を始め、思い通りの構図にならないので四苦八苦、風呂に入って考えていたらようやく気が付き、子午線越えの時にTeleplusを外しました。
マルカリアンチェーン 下の左がM88銀河、右がM87銀河です。
[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、AutoGuide、Nikkor300mmf2.8、Quad BP Filter、ZWO
ASI294MC-PRO、-10℃、Capture Area=4144x2822、SharpCap使用、Gain=300、Exposure=2min、png62frame、総124min、SI8&Photoshop、Dark・Flat適用、Vignetting
Reducer、トリミングなし
以前から気になっていたのですが、上の2枚の写真を比べてみてください。上はVignetting Reducerでフラット処理したものですが、下はSteraimage8とPhotoshopで処理しただけのものです。写真の中央部だけ少し明るくなっています。周辺減光ではなく中央増光と呼ぶべきでしょうか。フィールドフラット画像を適用しているので、このような背景ムラは完全に除去されていいはずですがなぜか残ってしまいます。仕方なくPhotoshopのダスト&スクラッチ機能で星像を削除してフラットマスター画像を作成し、VignettingReducerでフラット化しています。この先、分子雲などを狙うようになると、こんな手法は使えなくなるので、それまでに解決しなければならない課題です。
ちなみに、600mmで撮ったのはこれです。マルカリアンチェーンの中心部で右下にM87が写っています。