HOME
ブログ一覧
戻る
前のブログへ
次ブログへ
★★ カメラを回転させたらフラットは作り直し必要 ★★
2019年04月09日
また失敗から学ぶことができました。

先日M88を撮影したのですが、このような対象天体の場合は画像処理において、Dark/Flat適用は必須となります。Dark/Flat画像は同一条件での撮影なら使いまわしができるので、2ヶ月ほど前に作成した画像をそのまま使ってきました。ところが、ステライメージ8を使った画像処理でDark/Flat画像を適用したところ、下の写真左のように背景に酷いムラができてしまいどうやっても補正出来ませんでした。原因は近隣宅の光害だと判断して、最終的にはVignetting Reducerを使ってフラット化しました。でも、その後も色々考えてみたところ、その前のNGC4145とNGC4151の撮影において、1枚に収めるべくカメラをほぼ90度回転させたのでした。考えてみればこの現象はその時から出たものでした。そこでカメラを回転させた後の状態でFlat画像を作成し、もう一度処理し直したところ下の写真右になりました。
レンズは丸いので回転方向には均一であるという思い込みがあったのですが、考えてみれば、シュミカセだと光軸ズレがあれば当然のことでした。実際光軸ズレがあるのでしょう。屈折レンズでも光軸ズレは起こりうることです。
この結果からカメラを回転させたらフラットは作り直しすべきだということでした。これまでにも何度かフラットがうまくいかないと感じたことがありましたが、おそらく原因はカメラの回転であったと思われます。カメラレンズだとレンズとカメラ本体との回転は起こりえないのですが、望遠鏡では回転が自由自在なんですね。
BACK 前のブログへ 次のブログへ